鍼(はり)はなんで効くの?
2017-05-22
あなたは鍼灸治療を受けたことはありますか。
症状が一瞬で改善された方もいらっしゃるかもしれません。なんで鍼灸があんなに体に効くのか気になったことはありませんか。そこで今回はなぜ鍼(はり)があそこまで効くのかを書いていきます。
・鍼灸とは
鍼灸とは、鍼や灸を使って崩れてしまっている身体のバランスを直し、身体の機能の回復を目指す治療方法です。人の身体におよそ365個以上あると言われているツボを鍼や灸で刺激することで、その人が持っている免疫力と自然治癒力が高まると考えられています。
・鍼(はり)治療とは
鍼灸の中でも特に鍼治療とは、鍼を患部やツボに刺して治療することを言います。直径0.12mm~0.44mm、長さ30mm~80mm程度の髪の毛ほどの極めて細い鍼を使用します。そして鍼の刺し方なのですが主に管鍼法という方法が行われています。これは金属や合成樹脂製の円形の筒を使って刺す方法です。そして目的の深さまで刺して、鍼に一定の刺激を与えてすぐに抜く「単刺」、刺したまま5〜15分ほど置く「置鍼」、刺した鍼に微量の低周波電流を流して筋肉の血行促進を測る「パルス鍼」などが症状によって使い分けられます。
・なぜ鍼治療に効果が
ではなぜ鍼治療に効果が期待できるのでしょうか。それはツボに刺した鍼による刺激が自律神経系や免疫系に作用し、緊張を緩和し血液やリンパ液の代謝を向上させることによって、自然治癒力をアップさせる働きがあるのではないかと考えられているからです。また諸説あるのですが、「鍼の刺激によって脳内に痛みを抑制するエンドルフィンが分泌される」「鍼の刺激が末梢神経の痛みの信号を遮断する」といった鎮静効果も期待できます。
・鍼治療の効果
鍼治療はさまざまな症状にオススメです。鍼治療は筋肉のコリやハリに効果があります。鍼を刺すことによって血流やリンパの流れが良くなるので、硬くなっていた筋肉の緊張がほぐれて柔らかくなりコリやハリが緩和されるのです。また、鍼治療は美容にも効果があります。鍼で傷つけられた細胞は修復しようとして増殖します。それが細胞の活性化に繋がって、コラーゲン繊維を強くします。そして肌の弾力が高まり、シワやたるみの防止に繋がります。他に筋肉が刺激されることによるリフトアップ効果や、血流が促進されたことによるくすみの改善など、さまざまな美容効果が期待できます。
鍼治療は鍼で刺されるので怖いと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、痛みはほとんどありません。鍼治療を受けることによって多くの恩恵を受けることができるので、ぜひ鍼治療を受けてみてください。