首の痛みと頭痛・めまい・吐き気で来院した症例|群馬県伊勢崎市 鍼灸整体 きよ治療院
<症例報告>
30代 女性
1ヶ月前よりだんだん首が痛くなる。
整形外科に行ったところ、レントゲンを撮って首の骨に異常は無いとのことでシップを処方される。
シップを貼っていたが変わりが無かった。
その後、頭痛も起こるようになったので、近くの医院にかかったところ痛み止めの薬を処方されるがあまり効いたような感じはしなかった。
そのうちに、眩暈と吐き気が起こるようになったので、病院で脳の検査を受けたが、特に異常は無いとのこと。
特に薬は処方されなかった。
首の痛みと頭痛、眩暈、吐き気があるので仕事にいけなくなり、どうしてよいか分からず鍼治療で何とかならないかと当院に来院。
<症状>
首の痛み 頭痛 めまい 吐き気
<所見、治療>
来院時、頭痛あり。
頭痛は後頭部や頭の奥の痛み。
頚部の動きに制限あり。
特に前後(前屈、後屈)の運動制限が強い状態。
項部硬直(+)、揺さぶり増強試験(+)、発熱なし 最近特に風邪様症状はなし
項頚部の緊張が強い状態で、経筋病症と判断。
足の太陽経筋をメインに施術を行う。
施術直後より頭痛と首の痛みは緩和する。
2〜6診
同様の施術を行うと、眩暈と吐き気は起こらなる。仕事に復帰する。
疲れてくると首の痛みと頭痛が気になることがあるが、すぐに治まるようになった。
7〜10診
頭痛、首の痛み共に全く気にならなくなる。
以前はまったく分からなかったが、最近は首や肩こりが分かるようになった。
<治療家の意見>
今回は髄膜刺激症状様の所見があったがので、注意をしながら施術を行った。
結果、経筋の損傷が原因だった症例。経筋損傷によるトリガー形成で頭痛が起こり、気血の流れの阻滞(滞り)により髄海(頭部)を栄養出来ないことで眩暈が起こったと思われる。
また、頚部筋肉の緊張により自律神経症状も引き起こしてしまっていると考えられた。
治療は足の太陽経筋の舒筋活絡(筋肉や関節のこわばり等を緩めて気血の流れをスムーズにすること)と補益脳髄をメインに行った。
結果、症状が治まった。
疲労が徐々に溜まったため、体がそれに気づかず、一気に症状が現れた症例。
治療前には肩や首のコリを感じたことはなかったそうだが、今は首肩がこってくるのが分かるようになったとのこと。
常習的にコリのある人は、それに気づかない事があるので要注意。