お尻からつま先まで痺れや痛みがでる症状が改善した症例|伊勢崎市 鍼灸整体 きよ治療院
2018-05-20
<症例報告>
60代 男性
今年3月に慢性硬膜下血腫により入院手術を受ける。
退院後に左脚からつま先にかけて痺れるようになった。
硬膜下血腫の影響を疑い病院で診察を受けるが、脳には異常はないと説明を受ける。
ネットで調べ整骨院で整体矯正を6回受けたが変化がないので、整形外科を受診。
注射を3回受けるが痺れ痛み共に少しましになった程度だった。
以前、はり治療を受け腰痛が良くなったことを思い出し当院を受診した。
現在この症状のため仕事に支障が出ているので、一日でも早く治したい。
<症状>
お尻からつま先まで痛みとしびれがある。
<所見、治療>
お尻からつま先までの後面やや外側が常に痺れている。仕事でものを持ったり、歩いたりすると症状が増悪する。
前屈や側屈で痛みや痺れは増悪しない。
Kボンネットテスト(-) ニュートンテスト(-) 大腿神経伸展テスト(-)
経筋で見ると足少陽経筋のラインで症状が出ているので、関係する足のツボと臀部のツボを数カ所使った。
今回Kボンネットテストは陰性だったが、梨状筋部位でも反応があった。
施術後少し症状が緩和したとのこと。
2診目
前回の施術後、数日で受診。
前回の施術の後、痺れと痛みはほとんど気にならないとのこと。
ネットで調べた運動をすると少し気になることがあるが、お尻と膝のあたりまででつま先まで痺れることはなくなった。
日常生活で症状がでることはないとのことなので、前回と同様の治療を行い様子を見ることになった。
<治療家の意見>
今回は足少陽経筋の損傷が原因の症例。臀部小臀筋のトリガーと梨状筋症候群による複合パターンと思われる。
Kボンネットテスト(梨状筋症候群のテスト)では陰性だったが、梨状筋ポイントへはりをした時に顕著な反応があったので梨状筋の関与が考えられた。
お仕事では荷物を持って歩く作業が多いとのことなので、それが関係していると思われる。
整体やブロック注射が効果無かったが、鍼灸治療が著効を示した症例。